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課題テーマに挑戦「鳥海山」第12回

2017年09月28日

 課題テーマに挑戦「鳥海山」第12回

もう直ぐ9月も終わります。何と月日の経つのは早いのでしょうか。北朝鮮問題や希望の党の話題が中心の毎日です。今日の新聞の民進党の分裂については驚きました。正直思いますのは、沢山の方が希望の党に集合しているようですが、本当に今後一つにまとまった政策を実行して行けるのでしょうか?

あの人の人気に乗じての当選が目的であったならば、希望の党の未来は決して明るいものではないと危惧します。

また脇道に逸れました。「鳥海山物語」の続きをご覧くださいませ。

 鳥海山物語

第2章(4回目) 昭和46年2月

走って家に辿りついた由美子は、裏の物置の陰で泣き続けました。総一郎が、後から大きな声で由美子の名前を呼び続けているのを振り切って、由美子は自分だけが我慢すればそれで良いのだと、ただそれだけでした。

御嶽神社から泣いて戻ってから一月後くらいに、総一郎からの手紙をまた同級生だった男が届けに来ました。総一郎は、直接由美子の家に送らず、この同級生の男に、届けてくれるよう頼んだのでした。

「由美ちゃん、あれから一月が経ちますが、僕にはどうして由美ちゃんが突然泣き始め、そして帰ってしまったのかが、いまだに分かりません。僕が、何か由美ちゃんに悪いことをしたのでしょうか?それだったら、許して貰えるまで詫び続けます。マフラーと手袋は、毎日使っています。とても暖かくて、由美ちゃんと一緒にいるようです。もう直ぐ春休みです。お願いですから、また御嶽神社で会ってください。」

由美子は、手紙を読むとまた悲しくなり、また物置に入り咽び泣くのでした。

やがて再び春がやって来ようとしています。総一郎はきっと近く帰って来るだろうと思うと、胸が張り裂けそうな辛さを感じずにはおれませんでした。

総一郎の誘いを断ろうか、でも会いたい!由美子は、悲嘆にくれるのでした。

由美子が縫製工場からの帰り道、鳥海山が真正面に見えるいつもの田んぼ道の岩に腰を降ろし、うつむいて考え事をしているといきなり母の声がしました。

「由美子、どうしたんだ?何を考え込んでいる?」

母の声に驚いて、由美子は一瞬たじろぎました。母は、やはり母です。由美子の気持ちをもう察しています。

「由美子、正直に話してみろ。隠さないで、話してみろ!」

母の声は、低く凛としていました。                     つづく

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