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創作の小部屋第8回「それぞれの立場」

2018年06月03日

 創作の小部屋第8回「それぞれの立場」

前回の創作の小部屋第7回「幸せの原点とは?」に続きまして、第8回は「それぞれの立場」というテーマでアップさせて頂きます。私達は、いろんな状況の中で生きて行かなければなりません。少しでも幸せと思える生き方にするには、どうしたら良いのでしょうか?

③高級車と小型車のそれぞれのユーザー

その① 高級車を買ったAさんの話

Aさんは、普通のサラリーマンです。月1のゴルフが何より楽しみです。ゴルフコースへは、3人の友だちと交代で車を出します。医師・子供のいない公務員・それなりに成功している自営業者、みんな高級車を持っています。

Aさんの車は年代の古い小型車で、自分の車を出さなければならない順番が回ってくると、とても憂鬱でした。ですが半年前に高級車を購入しました。その時奥さんは、小遣いを月5万円から半額ということで了解してくれました。その分は、ローンの支払いに充てるためです。

しかし、それからは大好きなゴルフも2ヶ月に1回にせざるを得なくなり、自分の車を出すことは年に多くて2回です。お昼もコンビニのおにぎり2個と侘しくなりました。

世間体は良いのですが、以前の小型車のままで良かったと後悔しています。

その② 高級車を諦めたBさんの話

Bさんは、海釣りが唯一の趣味です。通勤には年代の古い小型車を使用しています。半年前、お隣りのAさんが高級車を購入しました。Bさんは羨ましくてなりません。奥さんに相談しましたが、燃料も高騰しているからと反対され、すこし腹が立ちました。しかし好きな海釣りの回数を、少し増やしても良いとの条件にやむなく諦めました。

ある日海釣りに出かける途中、ふと思いました。「もし、高級車を無理して買っていたら、潮風による錆びや汚れが怖くて海に来られなったかも知れない。唯一の趣味を失っていたかも知れない!」

そう考えたBさんは、妻に『ありがとう』とハンドルを握りながら、小さく呟きました。

④赤字会社の部長と係長

その① 部長のこころ

半年前、関東百貨店販売部長のAさんは、重役も参加している会議の席で「無能力の幹部は首を切る」と社長から叱責を受けました。売り上げが落ち、今年度が赤字決算の見込みなのです。

大学生・高校生を持つAさんは、家のローンや学費のことを考えると解雇される訳にはいきません。毎夜、眠れぬAさんでした。

ある晩、企画に救い見出すことを思い付き、以前から評価していたB係長に企画を任せました。予想どおり素晴らしい企画で、Aさんの評価も急上昇です。しかし最近になり、B係長の企画も独創性が消え平凡なものとなりました。

『解雇』を恐れたAさんは、震える手で、B係長の目の前で企画書を何度も破りました。家族を守らなければとただ必死でした。

その② 係長のこころ

B係長は、在庫管理が得意で、関東百貨店での仕事に誇りを持っていました。

しかし、どういう訳か半年前にA販売部長から、直接企画の指示が来るようになりました。意気に感じ、張り切りました。自分でも評価できる企画を次々にこなし、帰宅が深夜に及ぶことも良くありました。アイデアが浮かばず、徹夜して何とか間に合わすことも度々です。

B係長の斬新な企画は社長に好評とのことですが、A部長は「自分のアイデアをまとめさせただけ」と胸を張っているとの噂がありました。

睡眠不足・休日出勤で疲れたB係長は最近アイデアに困り始めました。A部長に企画書を目の前で破られることも多くなり、出勤が辛くなりました。

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