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課題テーマに挑戦「寺坂棚田」第4回

2022年08月25日

 課題テーマに挑戦「寺坂棚田」第4回 

もうすっかり日の暮れるのが早くなりました。それでも日中はさすがに暑く、涼しくなる夕方に散歩をすると、コオロギや鈴虫の鳴き声で賑やかです。

路傍の草にも秋の気配が感じられます。

夕焼けの筑波山です。

今日のつくばの最高気温ですが、予想では28℃とのことで30℃を切るようです。間違いなく酷暑から秋へと季節は巡っているようです。

先日は早朝に散歩しました。その時に撮った画像をアップしてみます。先ずは筑波山です。傘雲ではありませんが、普段はあまり見られない姿です。

近所の人工池です。この時は気付きませんでしたが、拡大してみますと左下に水鳥の夫婦でしょうか、2羽仲良く並んで水面を見つめています。

散歩をしていると、道端や田んぼの畦などにいろんな花が咲いています。私は、恥ずかしいのですが花の名前に疎く、きれいな花だとは思いつつ何の花か分からない場合が殆んどです。先日、ある趣味の会で大変お世話になっている方に、とても有難いことを教えて頂きました。

それは「ハナノナ」という千葉工業大学が考案されたアプリです。アプリを開いて、スマホを花にかざすだけでその花の名前を教えてくれます。ただ、いろんな条件に合致していない場合もあるのでしょう?花の名前と共に正解の割合がパーセントで示されます。ですので、すべての花の名前を100%正確に出すとは言えないようです。

皆さんも、美しい花に巡り合い、その名が分からない時に是非試してみてください。下の花の名前は、「ハナトラノオ」100%と表示されました。道路の片隅に咲いておりました。

続きまして、以下の画像は「ナツズイセン」です。パーセンテージは85%ですのでほぼ間違いないと思われます。雑木林の伐採された隅に目立たないように咲いていました。

因みに、アイキャッチ画像ですが、表示された花の名前は「アルストロメリア」99%でした。

携帯にこの「ハナノナ」のアプリを取り込んでおけば、楽しい散歩が出来ます。公園などでも力を発揮してくれます。皆さんも試されることをお勧め致します。このアプリを教えて頂いた方に、改めて感謝申し上げます。

  課題テーマに挑戦「寺坂棚田」第4回

前回、寺坂棚田の荒廃した姿をお見せ致しました。下の画像です。この荒廃の原因となったのが、国の減反政策と後継者不足です。ここつくばでも、跡継ぎのいない高齢者が農業を断念して、止む無く耕作放棄地とせざるを得ない状況が見られます。

 

食料自給率が38%と言われる日本です。日本でもロシアの無謀な戦争が原因ですべての物価が上がっています。もし、今後、中国との間に紛争でも生じますれば、日本の食糧事情は一気に悪化します。耕作放棄地を生かして、食料自給率を少しでも上げる方法はないものでしょうか?

つくば市の我が家近くで撮った耕作放棄地です。

 

まだ使えそうな骨組みです。このまま腐食させるのにはもったいない気が致します。

 

さて、本題に戻ります。寺坂棚田は現在こんなに美しく変わっています。

秋の刈り入れの様子です。植栽された彼岸花が美しさを誇っています。

 

緑一色で、何とも清々しく美しい棚田です。

 

キャンドルライトが灯され、幻想的な風景です。

 

荒廃した棚田が、なぜこのような美しい棚田へと変わることが出来たのでしょうか?

私は一昨日その理由が知りたくて、横瀬町担当課の方と横瀬町歴史民俗資料館の方にお忙しいだろうと思いつつ、お電話を掛けさせていただきました。質問下手な私に丁寧にお答え下さり感謝いたしております。お話の様子から、対応して下さったお二方とも心からの郷土愛を感じました。

1998年頃は、所有者50件のうち4件程しか耕作されておらず、栗の木やコスモスが植えられていたそうです。その頃の様子がこのコーナーの最初の画像です。

美しい棚田復帰のキッカケは平成13年の、町からの働きかけによる寺坂棚田での古代米作りだったそうです。この企画には、埼玉県からも水路の補修等への補助があったそうです。私の想像するところ、行政側も日本の原風景ともいえる棚田の復元を望んでいたのではないかと思いました。棚田での古代米の栽培を通して、都会の人との交流も大きな目的のようでした。最初ですから、初年度は当然規模は小さかったようです。

ですが、この古代米作りは、耕作地の所有者や一般住民、都会から参加された方々、近隣地区のボランティアの方々、そして行政も交えて大いに盛り上がったそうです。大成功とのことで、翌年には、継続的な棚田の保全を目的とした「寺坂棚田学校」が誕生したそうです。

「よこぜ寺坂棚田学校」のホームページには学校の沿革についてこう記してあります。

「2001年(平成13年)基盤整備をする営農組合に町の補助事業の一環として委託した農村生活体験交流事業が好評で、都市と農村の交流をさらに深めるため寺坂棚田学校を開校する」

農家の方々が先生となり、田起こしから最終の稲刈り・脱穀収穫までと、武甲山を中心に連なる山々を背景にしたロケーションの中で全てを学びます。都会の方も沢山の方が参加されているようです。

平成19年からは「寺坂棚田ホタルかがり火祭り」が行われ、多くのマスコミが取り上げてくれたそうです。それに従いまして、一時は荒廃した寺坂棚田が美しく蘇った様子を、県内はもとより県外からも多くの方が見に来て下さるようになったそうです。

 

現在は、後世にその美しい風景を継承するための保全活動を、地域の方々ばかりではなく都会の人も含めた多くの人たちによって行われているようです。とても素晴らしいことだと敬服致します。

次回は、寺坂棚田の後方にそびえる武甲山について取り上げてみたいと思います。

 

今回、私の努力不足で第4回をアップするのが遅くなりました。第5回は今月中にはアップしたいと思っています。

※ブログ中の寺坂棚田の画像は、歩楽~里よこぜ様及び横瀬町歴史民俗資料館様より転載させて頂きました。

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