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課題テーマに挑戦「銚子港」第2回

2023年01月16日

 課題テーマに挑戦「銚子港」第2回

早や1月も半ばとなり、朝夕に日が長くなっていることを感じ、春の足音が聞こえてくるようです。アイキャッチ画像は、近くの公園で撮った夕日です。

先日の11日に再び銚子港に行って参りました。前回訪問時に釣りをされていた方からの情報で、早朝なら活気ある銚子の姿が見られる筈とのお言葉に、この日は午前2時半に起床し、3時に自宅を車で出発致しました。途中、コンビニでコーヒーとサンドウィッチを買い、少し休憩を取りました。

銚子港に着いたのは、午前5時20分の頃でした。その時、車に表示されていた外気温は-4℃でした。愚かな私はこの時はまだ、これからどういう光景が見られるのかを把握しておりませんでした。

  課題テーマに挑戦「銚子港」第2回

前回の訪問で駐車場や近辺の様子は分かっていましたので、車の中で沖縄産「特製ジュース」で一息入れ、「銚子漁港第1卸売場」に向かいました。

外はまだ夜の帳に包まれておりましたが、卸売場の前だけが煌々と輝いておりました。

 

接岸された船の岸壁には、大きなクレーン車が2台揃って忙しく動いていました。

 

私は図々しくも、恐らく立ち入り禁止のはずの作業場に向かって歩いて行きました。クレーン車の周りにはフォークリフトやその他たくさんの機材があり、充分な照明で真昼のようでしたが、慣れていない者には危険が潜んでいるように思われました。

沢山の人々が忙しそうでした。その様子を作業場の入り口の隅に立ち、スマホで撮影しておりますと、私の前に一人の年配の方が近づいて来て言いました。

「ここは、関係者以外は入れない所なんだ!それにここは危ないし!」

焦った私は、咄嗟に応えました。

「すみません。今、銚子港の作詞をしていて、現場の様子を知りたかったものですから!」

そう言いますと、「急いで済ませて帰って!」との返事を頂きました。少し移動して夢中で撮影していると、別な方が私に近づいてきました。再び同じことを言われました。同じように返事をしますと、頷いて下さいました。つけ上がった私は、何と図々しくもブルーシートの上に魚が置かれた作業場に入ろうとしましたが、さすがに「ここは入っては駄目だ!」と一蹴されました。

大きな魚がクレーンで釣り降ろされる様子や、その魚を急いでロープから外して市場の中に運び入れる人々の姿など、約50枚くらいを撮ったでしょうか?一旦、車に戻って、撮影した画像を確認しようとしました。次の瞬間、私は愕然としてしまいました。せっかく撮った画像がエラーで、消えていたのです。

すっかり気落ちしましたが、ここで諦めては午前3時に家を出てきた甲斐がありません。再度、クレーン車の作業場に向かいました。幸い、まだ作業は続いておりました。

クレーン車の動きは機敏で、私のスマホは吊るされた魚に焦点を合わせることが出来ませんでした。

 

岸壁には、大人が軽く10人以上と大きな魚が20匹は入れる大きな枠があり、2台のクレーン車がその枠の中に次々と大きな魚を一度に6~10匹程度を交互に降ろしていきます。交互にということは、片方のクレーンが荷下ろしをしている間に、別なクレーンの下では魚をロープに結わえる作業を必死でしている人達がいるのです。クレーンの操縦者にも、そして降ろされた魚を扱う人々にも、無駄な動きは一切なく効率良く作業は進んでいました。

 

 

クレーンから降ろされた大きな魚は市場内に運ばれ、ブルーシートの上に並べられました。全ての魚の荷下ろしが済み、上手に並べ終えられた後に競りが始まるのでしょうか?

 

私は確かに見慣れていた筈の、でもこの魚の正体が分からず、近くで作業をしている方に尋ねました。

「この魚は、何という魚ですか?」

確かに返事をして頂いたのですが、周りの音でよく聞き取れずに、もう一度お聴きしました。今度は「びんちょう」と確かに聞き取れました。情けないことに、魚に詳しい訳でもなく、前もっての下調べもしなかった私は、直ぐ理解することが出来ませんでした。つい「びんちょうたん(備長炭)」と小さく呟いてしまいました。帰宅後にある方から「びんちょうまぐろ」であることを教えて頂きました。

十分に満足した私は、「銚子漁港第1卸売場」に感謝のお辞儀をしてから、次の目的地に向かいました。まだ、夜は明けていません。ここから約7キロ、10分少々で行ける素晴らしいところに向かったのです。そうです、犬吠埼灯台です。お月様が丸く輝いておりました。

 

灯台の駐車場には、数台の車があり、何かを待っているような雰囲気でした。灯台への歩道を歩いていると、カメラを東の水平線に向けて設置されている方もおりました。ここにいる方は、私と同じ考えの方ばかりのようです。そうです!犬吠埼の日の出を待っていらっしゃるのです。少し経った頃、海と空に分かれる水平線が赤く色づいて来ました。それは見る見るうちに彼方の白い雲までも染め始め、やがて姿を現しました。

 

両手を合わせ「今年も良い年になります様に!」とお願いを致しました。

今回の「銚子漁港第1卸売場」への訪問は大成功でした。人々がまだ深い眠りに就いている、マイナス4℃の寒い中で、一生懸命働いている方々のお姿に神々しささえ感じました。私の生意気な申し出を許可された「銚子漁港第1卸売場」で働く皆様には心より感謝いたしております。

でも、これで「銚子港」の作詞が出来るわけではありません。本当は、漁の船に乗り漁場での仕事ぶりを拝見したい思いです。ですが、これは叶いそうもありません。ネットの動画で何とか雰囲気を感じ取りたいと思っています。

次回ですが、もう一度訪問したいと考えております。銚子港の近くには素晴らしいところが沢山あります。視野をもう少し広げたいのです。作詞の中に、銚子の魅力を織り交ぜたいのです。具体的には、その訪問先はまだ決まってはいませんが、なるべく早く行きたいと考えています。

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