恋路ヶ浜
2022年06月07日
恋路ヶ浜
2021年の1月末の深夜、ラジオで「恋路ヶ浜(こいじがはま)」という地名を聞きました。とても心に響く言葉で、ベッドから飛び降り直ぐメモ帳に書き留めました。翌日、ネットで調べてみるととても美しい浜辺でした。
この「恋路ヶ浜」を、例えば「浜辺の歌」や「さくら貝の歌」のような抒情歌の作詞が出来たらと思いました。私は、倍賞千恵子さんのこうした抒情歌を聴くのが大好きです。
さっそく情報を集めました。恋路ヶ浜は、渥美半島の先端、伊良湖岬から付近にある日出の石門までの、約1kmの砂浜で、愛知県の田原市にあります。先端の灯台からは、三島由紀夫の「潮騒」の舞台となった神島が見えます。
観光スポットとして近年「恋路ヶ浜」などと命名されたものではなく、その名の歴史は古く、江戸時代の和歌に
『春さめにぬれてひろはんいらご崎 恋路ヶ浦の恋わすれ貝』
と詠われ、さる高貴な身分の男女が許されぬ恋がゆえに都を追放され、この地に暮らしたとの伝説があるそうです。
またこの浜辺は、「日本の渚百選」「日本の白砂青松百選」「日本の音風景百選」「日本の道100選」などに選ばれているほか、「恋人の聖地」としても有名で、恋人たちのデートスポットにもなっているとのことです。
プロの作詞家なら、必ず一度は現地を訪れることでしょう。研ぎ澄まされた視・聴・嗅・味・触の五感を駆使して、200字程度の文字数で起承転結の言葉を紡ぐはずです。
私には「恋路ヶ浜」の画像からそのイメージを膨らませ、それを脳裏に焼き付けて、言葉を繋いでいくことしか出来ません。
麗しき故郷恋路ヶ浜
1番 菜の花の 香りに誘われ
独り歩いた愛しき浜辺
初恋のこころ焦がれて
波と遊んだ十五の春よ
麗しき故郷 ああ 恋路ヶ浜
2番 夏の夕 ハマユウ匂いて
沖の神島灯台明かり
あかね雲何も言えずに
君と落とした別れの雫
麗しき故郷 ああ 恋路ヶ浜
3番 古の 恋路を貫く
都追われし岬のふたり
感涙の白砂青松
我も望郷募りて恋し
麗しき故郷 ああ 恋路ヶ浜
【あとがき】この作詞は昨年2021年の4月に作られたものですが、自分自身満足のいくものではありませんでした。ですので「私が作った歌詞」に入れてありませんでした。ですが一通りは完成しておりますので、急遽入れることにしました。
感想としましては歌詞の1番と2番はまあまあ良いと思いますが、3番が自分ではイマイチの感を拭えません。このまま、或いは別の満足のいく言葉が見つかるまで待つつもりです。※雫は(しずく)と読みます。〖お詫び〗2枚目の恋路ヶ浜と4枚目の灯台の画像は、愛知県観光ガイド様からお借りいたしました。有難うございました。
〖修正〗 本日22年6月10日 歌詞3番を若干修正しました。修正した個所は赤の文字で示したところです。修正した個所の方が意味が分かり易く流れが良いと思ったからです。
3番 古の 都を追われし
恋路貫く岬のふたり
感涙の白砂青松
我も望郷募りて恋し
麗しき故郷 ああ 恋路ヶ浜